基 本 四 柱 Ⅰ

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親鸞聖人と阿弥陀仏如来

働くは 蟻のごとく 進は 亀の如し

 

 

 

 

 

 

基本四柱

 熱意にまさるエネルギー無し!

 

悉有仏

Microsoft Word - と 印

投稿 2014 04   27~

 

 

 

物づくりに必須なのは、たったひとつ。

それは、途切れることのない、熱意。

勿論、そのことが好きなことは言うまでもない。

この熱意が、成功へ導く必要なものをすべて与えてくれるといいます。

当たり前ではないか!という人もいるでしょう。

それよりも、努力ではないのかと、おっしゃる方もおられることでしょう。

しかし、努力は熱意の子であり、熱意は努力の母であるといいます。

熱意の無いところに、何ひとつ誕生を見ることなどありません。

私は、長く水産食品製造卸業の営業と、製造業務に従事させていただいたおか

げで、多くの訓えを得ることができました。

そのひとつに、製造からみる営業の在り方と、営業からみた製造工程の改善改

良の在り方です。どちらも臨むべき頂きは同じです。

ただ、そこに向かうためには、損失大河に橋を架け、不況渓谷の岩肌に道を

切り刻み、利益山の頂きへとたどり着かなければなりません。

製造業に関わる、みなさま。

物造りは、結局、自分創りなのです。

熱意が教えている、究極の訓えは向上心です。

肉体や精神には限界が存在しますが、向上心にはそのようなものはありません。

自分を高めていく。これに尽きるのです。

ですから、自分創りなのです。

では、ごく当たり前のことを、ひとつ。

「損益が発生するところに、商品が存在する。」

この当たり前の事を、極、普通に理解し、深め、行動するということは、

何ほどに難しいことか。商いは四つの基本大柱で成り立っているといいます。

サービス業であれ、介護施設であれ、小売業であれ、この四柱は当てはまります。

ご自身が携わる仕事を、四柱にあてはめてみてはいかがでしよう。

当たり前のことを、ごく、極、普通に行う難しさがわかってきます。

また、その部署に携わる担当者の初歩的ミスに、たどりつくこともあります。

ミスの原因は、数えきれないほどありますが、そのひとつに、日常生活を職場

に引きずってきている、ということが掲げられます。

自宅と職場の区別に、気づかないということなのです。

 

 

基本四柱 

  1.商品の品質一定 

  2.商品の安定供給 

  3.商品の製造ロス削減 

  4.商品の新商品開発

 

な~んだ、これか!と、つぶやいた人がいたなら、

この四柱を、今日から、あなたの育ての親としなければなりません。

もし、これを読んで改めて納得した人がいたなら、その人は、今日から、

会社の諸問題をさらに見つけ出し、問題解決へと奮闘努力することでしよう。

 

 

 

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掘り下げ

 

 

私は営業マンでしたので、取引先の経営者や取締役と会う機会が多くありました。

みなさんも営業マンなら職業柄、売上、利益追従型人間なのです。

ここまでは、みなさん横一線の問題意識を持っておられます。

ところが、できた営業マンほど売上、利益の掘り下げがとても上手なのです。

なぜかというと、彼らは身をもって「企業は人也」という文言を、深く広く

理解しているからだとおもわれます。

その証拠に、多くの経営者が、損益を掘り下げていくと、分厚い岩盤にぶち当

たるといいます。ではいったい、その岩盤とは何なのでしょうか。

下記の要領で問題提起していきましょう。

 

問題提起 1

基本四柱を維持できなかったなら、会社にどのような損失を与えるのか。 

して、その損益を与えた原因とは何か?

 

問題提起 Ⅱ

基本四柱が保たれていたなら、会社にどのような利益をもたらすのか。

して、その利益をもたらした要因とは何か?製造・営業・取引先き・納入業者・消

費者・会社全般(経理・管理)に与える影響も掘り下げていきましょう。

最終的に分厚い岩盤にぶち当たるのは、避けられない事実なのです。

岩盤に当たらない企業があったなら、きっと素晴らしい経営者がおられる会社だと

思います。

いま、製造業で書きましたが、介護施設でも全く同じことがいえます。

この業界は、団塊世代が高齢者を終える時までの、30年企業といわれています。

いま、少子高齢化時代といわれていますが、このまま少子時代が続けば、少子化

少高齢化時代がくる。その時、施設側からみれば、高齢者は貴重人種にあたるかも

しれません。いまは、高齢者は地平線の端から落ちてしまうのではないかと、おも

われるほどあふれている。施設が追いつかない状態が続いているという。

そんななか、施設新設がされつつある。

そうなると新設にともない、貴重人種の高齢者の奪い合いになるかもしれない。

企業で一番大切なことは、売上とその利益率なのはいうまでもありません。

そして、売掛金回収率100%です。

また、利益幅がある商品は、類似品が多数発生するのも事実である。

介護施設に沿って進めていきましょう。

 

1・商品の品質の一定 

    あなたの利用者さんに対する介護、サービスは、いついかなる時も、

           その内容に変動がありませんか。

 

2・商品の安定供給 

    そのサービスは、担当看護師、介護士が代わっても、利用者さんに

              年間通し、高水準で与えられていますか。

 

3・商品製造のロス削減 

     諸々のロスを取り上げて、正しい方向へと導いていくことが肝要です。

     目に見えるものと見えないもの。耳に聞こえてくるものと、噂として

               聞こえてくるもの。触って理解できるものと、匂いで感じられるもの。

     すべてのロスは純利益を含んでいます。

               あなたが今、行おうとしている、そのサービス、腰の負担を押して、今、

               行っているその介護は、何のためなのでしょう。

               勿論、利用者さんの為なのですが、行きつく先は会社存続の為なのです。

    ロスを垂れ流しにするということは、あなたがいま生んでいる利益を、

               無にしてしまうということになるのです。

               目に見えないものは、見えるように。

               聞こえないものは、心の耳をそば立てて聞くように。

                触って理解できるもの、匂いで感じるものは、まず先に、目視で確認

    すること。この行為は、相手の仕草を見れば解ります。

 

4・商品の新製品開発 

    あなたの会社にしかない、新しいサービス、温もりある介護を確立しな

              ければ、会社の未来はありません。

              何か新しい取り組みを行っていくということは、そもそも、明日のあなた

              の居場所造りをしている事と同じことなのです。

    それは会社を変えれば解決する。などと悠長なことを言っていても、

               この問題だけはなかなか解決しません。

               どの会社にも存在する永遠の課題です。

               少しだけ考えを変えられるなら、こういう場合は、自分を磨く「向上心」

              という砥石にしてはいかがであろうか。何度も諄(くど)いようである

               が、当たり前のことを、ごく、極、普通に

               行うということは、途轍もなく難しいことがわかります。

               何か問題が起きたなら、それは、切り替えできなかった気持ちが、起こし

               てしまった問題である。切り替えができなかった気持ち?

               そうそれが、日常生活を会社まで引きずってきている,怠慢の現れなので

            ある。

 

 

 

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岩 盤

 

 

Z社に、私がパート職で勤め始めたころ、今のX社長は常務でした。

私が入社間もなく常務は専務になられた。

あれから数年、今はZ社を退職しているが、勤務時に私が感じたことである。

勤めてすぐに、専務のワンマンぶりは、社員伝えに聞こえてきた。

ここの管理職は、工場担当社員・工場職員を見下げるにいいほど見下げていた。

今でも、こんな会社が存在しているのかと、驚きを覚えている。

端的に言えば、馬鹿扱いしているようにさえ、感じられたのである。

お前たちは、ただ黙って働けばいい、くらいにしか思っていない。

創立90年の業績を積んでいる、小とも中ともいえない企業である。

この会社は、お土産商品で財を成したのであった。

要するに、原価安の高純利益商品である。

それを支えてきたのが、昭和30年代から始まった、義務教育終了後の集団

就職者である。金の卵ともてはやされた時代の少年達であった。

田舎から出てきて、低賃金で使われてきたのである。

その頃の名残が、今も歴然と残っているのである。

それが、人を見下す行動の発端になっている、といっても過言ではない。 

専務は工場の役職者に、むちゃくちゃ厳しいと、社員たちはいっていた。

月に一回開かれる全体会議でも、工場の社員を馬鹿呼ばわりしている、

と出席者が私に嘆いていた。

確かに専務は立場上、言わねばならないことがあるだろう。

売上・利益報告などは、避けて通れるはずもない、重要事項に違いない。

だからといって、それを役職者に、責めに責めぬいたとしても、度を過ぎれば

毒にしかならない。

確かに、売上利益は経営必須の片輪である。

経営の安全運転を成し遂げるには、もう片輪が必要なのだ。

その片輪が人材だ。

その人材教育、社員教育が、経営上最重要なのはいうまでもない。

これで両輪が揃い走れるというわけである。

勿論、両輪に空気圧が適正に入っていればのことではあるが。

理想の人材は、人財と書くらしい。これが、人罪となってはならない。

売り上げに見合った、人材が育っていなければならない。

勿論、給料を支給しながら、人罪を作り上げてはいけないのである。

わたしは、誰が、いつ、どこで、社員教育をするのか?

専務に、問いかけたことがある。

そのときに、こういう返事が返ってきた。

“そうなんだよ。それが、居ねンだよなあ~。” であった。

酒の席とはいえ、パート用返答術でしかないと感じたものだ。

だが、そういうあなたは、NO2ではないか!と喉の先まででかかった。

 

私の勤めていた工場では、商品を2つしか製造していない。

この2つの商品は、売り上げもさることながら利益も、ベストセラー商品

であった。しかし、その製造に従事する社員のずさんな管理には、もう目を覆うも

のがあった。あれは、製造といわない。

たとえば、商品生命ともいわれる、糖度の度数が一定していないのである。

常に、糖度の差が、2度はある。

商品糖度が2度も違えば、別商品を製造しているということである。

このことを、当時の工場長にお話ししたら、このように言っていた。

「全くです…。」

私は、何も言うこともできず、下を向いてしまった。

これは、毎日のことであった。

その理由をある社員に聞いた。

そこには、怠慢が巨大な我儘に化けて、横たわっていた。

理由はこうである。

そこの担当者が、みんなと一緒に昼休みをしたいので、製造時間を縮めた、

ということである。

これは、どのように言葉を幾ら並べ替えても、すべて言い訳になってしまう。

このありさまが、商品製造の第一歩なのだ。

「品質の一定」の製造理念など、その部署から抹消されているのである。

この部署の社員は、普通の人の感覚では、図り知ることができない、人物集合体

のようであった。

 

私もたまあに、この商品を頂いて食べるが、舌が憶えている甘さとは違う、

甘さが舌を覆うことが多々ある。

家内も時々たべるのだが。

「何か美味しくないね~。」という。私も同感である。

頭の中に、工場の製造風景がよみがえるのである。

美味しくないは、美しい味ではないのである。

今の商品は、品質一定の頃食べた記憶の美味しさを、呼び戻してくれない。

もうここで、「品質一定」は損なわれている。

これを、どのように改革すれば、良品質の商品になるのであろうか。

管理職は、このことを知っていても、どうすることもできないのである。

これは、商品にとっては人災であり、会社にとっては人罪にほかならない。

それでも会社は、売上利益は人材が成すのであるというのであろうか。

そういうのであれば、

商品にも、商品力という不滅の営業力があることを、ご存じなのであろうか。

 

 

 

 

悉有仏

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~ 投稿 2014 05 16

 

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