詩のつぶやき

母さん

母さんを むかえに…

PCフリーハンド絵画

わたしは自分の詩を朗読させていただくまえに、次のことをいうことにしています。

詩は、

五十音を超越した、奥深い表現であり、感情であり、感覚であり、愛情であり、

苦楽なのである。書き手の意図を文字列に織り込ませているのが詩である。

書き手は感動するような詩を書こうとしてはいない。

いま抱いている感情を引き出すことに集中するのである。

その感情をそのまま書き綴っていくと手紙となる。

だが詩は書き連ねていっても手紙にはならない。詩は手紙の抜粋文だからである。

手紙の内容を凝縮し抜粋したのが詩なのである。

読み手は詩を凝縮の圧縮から解き放し手紙に戻してあげる。

書き手の意図を変えることなく、読み手の理解で百人百通りの手紙を綴ることができる。

要するに詩は、

奥深いこころの感情からうまれた、手紙詩文なるものなのかもしれない。

悉有仏

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大意: あなた

壮大な宇宙。

その宇宙は神とおぼしき者が創造されたのではないかと想像できる。

宇宙を制御しているのは誰なのだろう?

わたしは自分の心さえ制御できないのに。

見えない世界を捉えるのには視覚の問題ではなく、感覚、触覚で

感じるものなのだろうか。

人が生きていくためのまなびは、大自然から取得できるという。

空であれ無常であれ、自然は我々の眼前に示しているという。

それにさえ気づくことなく、幻想を現実のように思いこみ日時を費やし、

命を削っている。

確かに人生は夢幻の如くである。

眼で見えないものは感覚で見るのだろう。

永遠の棲家の楽園も今だ確認されていない。

いやいや、案外近すぎて確認できていないのではないのか。

われわれは個々に築いた楽園に、今、住んでいるのかもしれない。

ただ、

欲望への強い執着心が見せていないのだろう。

しつうぶつ

あなた

あなたは

生きとし生きるもの

すべてを ねぐらに帰し

風を起こし 雲を動かし 

嵐を呼ぶ 雨を横に降らし 

海を上下に入れ替え

天地を浄化する

あなたは 

陽を導き 月を指示し 

昼夜を支配し 星座を創り

宇宙を棲家とし 日を操り

年月を吐息で捲る

そして あなたは

深き慈愛で人々に愛を与え

真実を探求する勇気をもたらし

楽園に至らす

人々は

あなたの存在を求め

幻想のなかで命を費やし 

夢のごときと嘆きさまよい

天を崇め 地を這っている

眼前に生える名もなき草も

主であることに気づかずに

悉有仏

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明と暗

人としての明暗は深層に宿る。

それは時時、その時その時に自分で手招きし深層の悟によって、

ひとつのカタチとなり蓄えられる。

わたしはその明暗から生まれた、物事の明るいところと暗いところ、

成功と失敗、幸と不幸に幾度となくめぐりあってきた。

それはそれで、物事の結果であるのは承知しているのだが、未熟なわたしゆえに、

もうひとつあさはかな行為をもつのである。

すべてをウソと言い訳で現実のありさまを覆いつくそうとするのである。

それはまるで新雪で覆いつくされた原野みたいに・・・。

しかし、雪で原野を覆いつくしても原野の起伏、

人格の稜線はありありと現れているのである。

積もった雪は起伏を隠すことなく、

時時に明暗を上塗りしながら時を駆けているのである。


しつうぶつ

チロマスさんの師匠の写真を見せていただいた。

もう何十年も前に家の裏の雪原風景をモノトーンでとらえた写真だという。

雪原の自然起伏も人口起伏もサーっと降った雪で覆われたいた。

たしかに起伏は角がとれ明と暗のなかに丸味を出していたが、

それは間違いなくその下の起伏を表していた。

ふっと、わたしの頭にこの風景が起伏ではなく、

人格の稜線であればどういう意味が成り立つのであろう、と。

いくら、どのような理由付けをしても、人格の稜線は隠しきれるものではない。

この写真は、見方によっては、大きな物語を語っているのではないか。

初めて見た時から、この写真から目が離れなかったのは、

隠されている物語に気づいていたのかもしれない。

何度見ても、いい写真だ。

深~い、物語を語っている、写真絵だった。

明と暗

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momose 8 

momose 7 

   

写真SIZがバラバラで とてもいい…

スキャナーで取り込んだ写真である。

もっと良いプリンターならもう少しきれいに撮れるのだが…。

実物を見るとモノトーンがその明暗の風景を作り出しているのがわかる。

一枚一枚、深い物語を秘めているように感じてならないのである。

明と暗

人としての明暗は 自分でもたらし

悟によってカタチ創られ時時に違う                

わたしが手掛ける 

もうひとつのあさはかな行為は

その直後に

現実原野を覆うほどの

雪を降らせること

覆ったつもりの現実は

原野起伏も人格稜線も顕にしながら

明暗は さらに

時時上塗りを駆ける

悉有仏

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お返しせねば…

知人に「内閣総理大臣賞」受賞の画家がいる。

三月の個展最終日に先生は会場責任者に会い御礼をいった。

その時、責任者の顔が二つに見えたと奥さんに告げた。

疲れたンだね~、帰ったら病院にいこう。

戻った先生は伊達日赤病院で受診、結果良好。

でも先生は体調不良を訴えつづけた。

そして彼は大川原脳外科の検査を受けた。

結果を知るや、ビックリ!

すぐ北大へ回される。悪性膠芽腫と判明。

手術しなければ余命三か月。

五年生存率は1%。

後遺症は言語障害だけで手足は大丈夫。

そういう奥さんと数日後に会う約束をした。

画家に手足障害が残ればその人生は終了する。

そこに回復を強く願うわたしもいた。

その想いが詩となった。

お会いした時、奥さんが話す傍らで言語障害を乗り越えようと、

精一杯、生きるを語っていた、八一歳の先生がいた。

私は詩を朗読し先生に贈った。

しつうぶつ

お返しせねば…

この肉体は神からの借り物

人によっては

一気に返す人もいるようだが

私は 自然返却を望んでいる

ここはこの歳までの

御礼の節目として

一つだけお返しよう

生業を持っている私が

一番困らないものを・・・と思い

考慮したお返し物を・・・

五体満足からひとつ失うのは

不自由のようではあるが

この世のすべては

その不自由から生まれている

“生むは自由 ”と神はいう

だから

発明 発展 進化がある

だから

私も新たなる自分となるのだ!

悉有仏

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夢… よろこび

なかなか会えない恋人同士が、やっと、会う約束ができた。

きっと、お互いに話したいことがたくさんあるに違いない。

あれも話そう…これを聞いてみよう…

彼女はその日のために彼への愛をあでやかに、きらびやかに磨いて…いる。

勿論自分も綺麗にお化粧していこう…。

そうそう、あなたが当日、独りでかけだし迷子になってお話しできなくなったら困るので、

愛と一緒に手をつないでいきましょうね。

きっと、

あの人は…よろこぶはず…

きっと、

わたしの愛と、夢を見て…

よろこぶでしょう…。

ふたりにとって、

共通の愛と夢は、

いまを生きるすべてなのだから…。

しつうぶつ

夢・・・ よろこび

艶(あで)やかに

着飾っていきましょうね

お化粧もきれいにして

あなたが輝いていると

きっと 

あの人はよろこぶはず

そう・・・

わたしも 熟女(おんな)になって

あの人に

逢いにいきましょうね

あなたが独りで走り出さぬように

迷子にならぬように

愛と手を引いていきましょうね

きっと 

あの人はよろこぶはず

きっと 

わたしの愛と夢を見て

よろこぶでしょう

悉有仏

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人生に舞う

人は独りで生きてはいけない。

だから「人間」を人との間と書く。

その人との間の世相を「世間」という。

昨今、自我が世間領域を喰いつくしている。

今に世間が自我に破壊されるだろう。

世は、無意味、無機質、無関心。

いまに何も無い無いと嘆きながら世間の温かさを探し続けるだろう。

昨日もそうであるように、私は今も生きている。

あなたの存在を確かに感じながら…。

そう、人は独りでは生きてはいけない。

誰でも多種多様な出来事と舞いながら人生を生きている。

いつもそばで見守っている、あなたと…。

しつうぶつ

人生に舞う

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人がうごめいて            夢を喰いつづけながら

黒い河のように流れている       人が生きていけるなら 幸せだろう

授かったいのちの尊さなど       老いた腰に手をそえて

足音にさえも感じられない       幼なきころを想いつづける

無意味 無機質 無関心        どこかに忘れた 夢の数

何も無いない 世のなかだけれども   指折り数えて うなずく自分も

人生の雑音のなかから         一粒の涙の重さに

あなたの声だけは 聞こえてくる    まさる後悔がある訳じゃない

2                  4

切れば血がでて            死して屍 灰となり

いのちが切なく泣いている       天高く散り行くがいい

貰ったいのちの嬉しさは        授かったいのちの尊さこそ

ひとつの乱れもない 脈拍にある    一片のいのちが舞う 美しさにある

生きて生き抜き 死に絶える      無意味 無機質 無関心 

いつか来るくる 人の世だけれども   何も無いない 世のなかだけれども

からだじゅうを駆けめぐる       人生の舞いのなかから

あなたのいのちだけが 私を活かす   あなたの姿だけは いつも見えていた

悉有仏

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苦が植わる

父母は苦界農業のなかで五人の子供を産み育てた。

田畑から父母が得たものは、

「質素の底」の暮らしと「倹約の峰」の生活である。

一時も農から逃れることができない父母に、この世が授けてくれたのは

「光陰の矢」と「老い」であった。

そんな父母の楽しみは、子らの成長と収穫期である。

私は今、父母の苦が植わるこの地に生きている。

父母よ!

わたしは今をもって思うのである。

あなたの作った五穀の作柄は、良であったろうか?

あなたの育てた五人の子供は、善い人間に育っているであろうか? と…。

しつうぶつ

苦が 植 わ る

父 母の苦が植わる この地に           

わたしは生まれた                 

百姓苦年の暦は「倹約の峰」を 生活といい   

「質素の底」を 暮らしとうたっていた 

人生苦年の父 母に   

雨は休息を 陽は歓びを与え   

月は 団欒をもたらし   

時は ゆるやかに   

家族を老いへと導いていき   

子どものわたしは 

幼いたましいとともに 

伸びやかな日を過ごしていた  

 

そんな家族に 日は一つの妥協も許さなかった    

陽が昇るたび 父はわたしから消えてゆき   

月が照るたび 母はわたしから離れていった    

なれど忘れはしない 

父の節くれだった 太い指と土色の爪                        

苦年花をいつも明るく咲かせていた 母を       

そのすべてが 血となり 骨となり

こころとなり 五つのたましいとなった

父 母は 農に一日のお椀をたくし

今日の汗を 寝床で語る

四季は そんな父母の道しるべとなり

子は その父母の生きる糧であった

父 母の苦が植わる この地に

わたしは今を生きている

父 母は今日も農につき

  一日の汗を 寝床で語っている 

わたしのこころの四季の導きは 

日のように 正確に巡っているであろうか

あなたの作った五穀の作柄は 良であったろうか

悉有仏

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会いたくて

わたしの知り合いの女性が来春寿退職をすることとなった。

今彼女は30歳。彼氏とは三年ぐらい前に知り合ったといっている。

彼は今、W市で勤務している。当然彼女とは遠距離恋愛となる。

それは辛いものであろうと察しがつく。

離れていてもお互いの恋愛関係が固いきずなで結ばれることもあるが、

会いたいという気持ちが自分の感情を乗り越えて我慢できなくなるようだ。

きっと、今までにも何度か、そばにいない寂しさに押しつぶされそうになったなちがいない。

彼女は来春挙式だけするようなことを言っていた。

その時に、きっと、こういう気持ちになるだろう。

しつうぶつ

会いたくて

あなたがわたしのこころに住んでいても

いま ここにいない…

あなたと愛を語りあっていても

いま そばにいない

私が求める愛は

あなたのぬくもりのなかにあるの…

会いたくて 

愛がいじけそうになったとき

静かに 目を閉じ

愛と一緒に二人の夢をかたるの…

そんな わたしが 今日 

あなたのぬくもりのなかに

永久引っ越しをします !

やっと 叶えられたの…

悉有仏

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くらふと工房 悉有仏


ジオラマクラフト製作
 

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