【 2011年度作品 】  

作品名    食工房  チロル

 

食工房 チロル

悉有仏

Microsoft Word - と 印

投稿 2012 01 25

Microsoft-Word---HP-1641_thumb

 

 

 

 

 

 

伊 達 「食工房 チロル」空 想 景 

 

 

 

製作:3ヶ月

寸法:幅50×奥行30×高さ30(cm)

 

 

悉有仏

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* 店内撮影です。

 

 

 

※ 現在は同店舗にて展示されております。

  お近くにお寄りの際にはぜひお立ち寄り下さい。

 

 

 

 

食工房 チロル へようこそ。 

 

 

 

 

悉有仏の ひとり言・・

 

初めて 食工房 チロル さんにランチを食べに行ったとき、店内の壁に写真が

飾ってあった。

店の左奥の壁には写真と短歌がコラボされた色紙が沢山並んでいた。

これは、誰が詠んだ句ですか? 

と、マスタ~に聞いたら「ボクです」と、いうではありませんか。

初めて来たお店なのに、その返事を聞いたとたん、急になにやら親近感なるものを

感じ、 アアッ、何か、いいなあ~~ 今までになかった雰囲気を持っているお店

だなあ~、 と思ったのであります。

たくさんの作品のなかから、その時のわたしのお気に入りの句を紹介しましょう。

ここで写真の説明は無理ですので、その句からその風景を想像してみてください。


北国へ 届きははじめた 春便り

すべてのものが 丸味を帯びて

雪国の人でなければ理解できない風景のありようが、この句のなかに詠まれていま

す。

春を待ちこがれていた人たちの心の眼が捉えた風景変換の句。

「すべてのものが 丸味を帯びて」

春が近づくにつれて、雪が、水が、土が、木が、山が陽光を受けて温かくなり、角

が取れて、丸味を帯びてくる。

すべてのものからその丸味が感じられるのです。

春の陽はこころの角も落とし、ま~るくしてくれる。

この句に会って、ここのお店の人の良さがわかったような気がした。

それから何度となく来るうちに、お互い趣味のことをお話しするようになりまた。

あっ、そうだ、

この店のジオラマ空想景を創らせていただこうと、思いたったのです。

お話ししたところマスタ~は半信半疑だった。

聞いたことも見たこともないジオラマ空想景の話しですので仕方がありません。

壮瞥町役場に行けば、旧壮瞥役場のジオラマ空想景がありますので、良ければ見に

行ってください、といいましたなら、見に行って来たようでした。

私は創作にあたって、相手方の要望を聞くことはまずありません。

よほどのことでない限り聞きません。

と 思いつつも、マスタ~、創るにあたって何か要望がありますか? 

口が開く前に言葉が口を押し開けていた。

「 実は、夢が あって、丘の上に店を開きたいと、思っていたんです・・。」

私はその言葉を聞きながら、頭のなかのスクリ~ンには、今のジオラマ風景を映し

出していた。

やる気が満々と湧き出してくるのがわかる。

次の日、私はチロルの外壁の角にレンズを向けていた。

ジオラマ空想景 丘の上のチロル  

未完の妥協をみたのが  2011年 3月11日  あの大震災の日であった。

生涯忘れることはないだろう。

 

 

悉有仏

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