チロマスさんからの

「風景のお裾分け」のお裾分け…

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 Microsoft Word - と 印

投稿 2015 10 18

Microsoft-Word---HP-16415

 

写 真 と 詩

image               詩画 布石

投稿 2016 01 08

 


伊達駅近くにある 食工房 チロルさんのマスター 通称チロマスさん

が趣味で撮り続けている風景写真集「風景のお裾分け」

わたしもチロマスさんから承諾をいただき HPの随所に写真を使用させ

ていただいております

この度 正式に新たなペ~ジを設けまして みなさまにお届けします

一回のお裾分けは十二枚の写真で構成されている

そのなかで わたしが選んだ一枚に題名を付け 詩を添えた作品となっている

それでは ごゆっくり~


(詩と文は悉有仏です) 



 



7

 by チロマス

風 景 の お 裾 分 け

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題  春の序幕  作H・NAGA牛

2020 4 16

春の序幕

独り芝居の序幕を

迎えた春が

大地に 陽に

空に 風に

飛ぶ鳥に 旅する雲に

幕開けを告げる

観客は

閉塞感からの

解放を肌で感じ

心躍らせ舞台へ

ながれだす

お囃子は

もちろん お夏さん

悉有仏

大意:春の序幕

春の到来は解放感をあたえる。

日増しに気温が上昇し

いのちの息吹が

そこかしこに

にぎやかにはじまる

それは一時の春の演出で

すべては

夏の始まりでもあった


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題   はざま   作 H.NAGA牛

2020 3 20

はざま

わたしは

はざまでいきている

人との間の狭間で生きている

そして 

今日という一日は 

いつも

夜と夜明けの

はざまからはじまる

悉有仏

狭間は物と物との間をいう。

人の間と書く人間は、人との間に生きるということなのであろうか。

ならその狭間を解釈すると狭い間となる。

狭間がいう間隔は物理的にみる距離的間隔と人間がはかる心理的間隔がある。

物理的な距離感は至近距離から遠距離まであるが、我々がおしはかる距離感は心理的間隔では

なかろうか。

遠距離にあっても何か通じ合える感情の愛、想い、虫の知らせなどがあるが、

身体がまじりあうのではないかと思われるほどの至近距離にいても理解し合えない、通じ合え

ない気持ちもある。

狭間、われわれは狭間に存在していても通じ合える、理解し合える気持ちをお互い出し合わな

ければ違和感だけが充満し、視覚も聴覚も触覚も通用しない狭間に生きていかなければならな

い。そのような昨日であろうがなかろうが、今日は夜と夜明けの狭間からはじまるのである。

人と人との小単位の狭間の世界を、世間という。

その小単位の中集合体を、地域といい、大集合を社会というのである。

大集合体という大皿に盛られた人間模様集合体は、小単位の世間から構成されていることを

忘れてはならないのではないか。

世間に溶け込むことさえできずにいる人が、なんで地域を理解することができるであろうか。

また、このような人が社会に出て世の中を動かす一つの歯車になれるはずなどあるはずが

ないのである。

「三つ子の魂 百まで」というが、その魂のなかには躾ばかりではなく,

世間の小単位も入ってることは間違いのない事実なのである。 


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題  春近し・・・  作 H.NAGA牛

2020   02  19

春近し

雪解け水ぬるみ

大地の産湯となる

春の産声ききながら 

芽ふくらむ 大地の子よ

いのち輝く 春近し 

雪解け水きらきら

小川にそそぎ

春の産声ききながら

芽ふくらむ ネコヤナギ

いのちきらきら 春まじか

悉有仏

雪解け水がぬるむと春が近い

大地は雪解け水の産湯につかり

地に根付くモノを

いのちのゆりかごから目覚めさせる

空では野鳥が春告げ鳥となり

さえずり かたり 歌い継ぐ

春の陽は日ましに温かさを増し

大地の子の扉をたたく

みな!目覚めよ!

今季初の四季の歌を

歌おうじゃないか

われわれも 

それぞれに春到来を祝おう

樹々の芽よ!

かたい殻をやぶり

いのちの復活を遂げよ!


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題   息づく整合林    作 H.NAGA牛

2020 02 06

息づく整合林

小さな整合林から

樹々の息づかいが伝わる

冬は いのちを

冷え冷え…燃やせ…

そして…静かに…

かすかに…生きろ…

小さな整合林から

今を喰い年輪を刻む

樹々の辛抱が聴こえる

悉有仏

この小さな森は人の手によって生を受けたのであろう

でも ここまでの成長努力は 長年風雪を耐えぬいた樹々にある

だからこそ われわれは 今 “息づく整合林” を見ることができる

整合とは ずれや矛盾なく 前後・上下などがそろうこと

また そろえることをいう

日本人が好む整列の美である

がしかし 成長は大自然が織りなすいのちなのである

それは人の手が及ばぬ神の領域である

だから整合林は微妙な差異が創造した美なのである


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題   厳冬静寂を喰い    作 H.NAGA牛

2020 01 09

静寂を喰う

極寒の地を

包み込んでいる 静寂

そのなかで 

生きとし生きるモノは

それぞれの塒(ねぐら)で

音もたてずに

静寂を

日めくり代わりに

喰っている

悉有仏

四季で冬季は一番静かではないか

極寒であればあるほど静寂は極まる

この寒中で息を凝らし

仮死状態で 命を灯す

生きとし生きるモノがある

彼らは 春の兆しを感じるまで

厳冬静寂を日めくり代わりに

喰い続けていくのである



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題  本質の着こなし    作 H.NAGA牛

2020 01 01

本質の着こなし

どの色が どの柄が

似合うのかではなく

まず 自分の身の丈に

合っているかなのだ

一度くらい わたしのように

本質をあらわにすると

解かるのだが

悉有仏

春夏秋の良さはそれぞれにあるが

冬の樹々だけはその本質をあらわにしている

樹々は丸裸で隠しようがなく素直に本質をみせているが

唯一 裸に引っ掛けられるものがあるとすれば 雪。

この樹々 ものの見事に着こなしを知っている

だから…誰もが  見ても…清楚で美しいという…

これからますます厳冬並木の本質の着こなしは

小奇麗になっていくであろう

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題   わすれもの   作H.NAGA牛

2019 12 19

わすれもの

あっ!

わたしを忘れている

落としていって

わたし生まれ変わって

母さんの力に

なってあげたいの

悉有仏

ちゃんと 落としていってくれなきゃ

困るんだよな~ と枯れ葉さんが言っています

地べたに落ちて はじめて

わたしが枯れ葉になった意味があるのに…

枯れ葉になるまでに 一年もかかっているんだよ~

これじゃ~

腐葉土になれない



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題  晩秋の果て…   作 H.NAGA牛

2019 11 28

晩秋の果て・・・

晩秋の果てに 厚く垂れる雲よ

晩秋の果てに 留こうる寒気よ

晩秋の果てに 降る雪よ

初冬の幕を開けよ

人々は

厚く垂れこめる雲の下で

寒気に震え 雪を着る

だが!よく見るが良い!

人々の成し遂げた 

満々たるその顔を

これが 年の終りに向けた

感謝のすべてなのだ

悉有仏

晩秋の果てに降る雪は

師走のせわしさを感じさせる

晩秋の果てに身を置くと

雪とさびしさを

重ね着しているようにおもう

ふっと 自分にかえると

忙しない師走が手招きしていた

もう少しで 今年が終わる

わたしがため込んでいた

ありったけの感謝を

示して終わろう

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題     更 生       作 H.NAGA牛

2019 10 18

更 生

 

神の教えを告げに

天使が

光の階段を降りてくる

厳冬の備え万全であらば

春にいのちの

更生が見ゆると

悉有仏

確かに今の時代

四季の巡りも成り立ちも

宇宙の構造も

自然界の事象も

ほとんど解明されているが

事実 神秘的現象と

遭遇することがある

神降臨か?

神の腰掛か?

今だ 一度もお会いしたことのない

神を身近に感じるのであった

今時期 地表へ下がる 光の帯は

これから厳しい冬がくる

その極寒に備え整えておきなさい

という 神のお告げではないか・・・

でなければ 

自然界はこの神秘的現象を

どのように説明するのであろう

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題 ワケヘダテナク…  作 H.NAGA牛 

2019 09 27

ワケヘダテナク・・・

わたし

お釈迦さまとおなじく

お母さんの脇腹から生まれたの

わたし 何か

厄介者とも感じている

葉はみんな 枝から

生まれ茂っているのに

でも そんなわたしを

お天とうさまは

ワケヘダテナク・・・

ご慈愛をお与えくださります

悉有仏

太陽の熱は こんな私にでも

明るく あたたかい陽を

お与えくださっている

天に届かんばかりの樹々も

勿論 その下草にも

お日様は ワケヘダテナク降り注ぐ 

その陽は

わたしの心林まで降り注ぎ

下草までとどいていた












 



少々お待ちください。

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くらふと工房 悉有仏


ジオラマクラフト製作
 

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