随筆 限界峠を超えて



回 想 録 

カムチャツカ 蟹工船

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  兎が飛ぶ海に 川崎船が走る

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ついに 伊達武者ナビに登場!

いよ!待ってました!

 


カムチャツカ 蟹工船

協宝丸の世界

 


カムチャツカ半島

図カムチャツカ半島



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限界峠を越えて

2018年 1月18日 初版発行

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蟹工船


限界峠を超えて

カムチャッカ 蟹工船

協宝丸の世界

発刊に寄せて

わたしは、2021年 1月に71歳となった。

この話しも今年で51年前となる。事実上もう半世紀前のことである

思い出せないことが多々あるが、その反面より鮮明となる思い出もある。

たった二航海で8か月の経験なのだが人格の背骨の一部となっている。

今思い出しても背筋に寒気が走る。何もお恐ろしい出来事があったわけではない。

自分の我慢の限度をはるかに超えた限界峠超えのことを思い出すだけで寒気が走る。

下船して51年たった今もそうなのである。

この気持ちは歳を重ねるたびにより鮮明によみがえってくるだろう。

当時、強烈で想像もつかない現実が毎日眼前に展開されたのである。

その現実が産み落としていくすべての「苦」の処理を若い自分が独りで選択するのである。

この想像を超越した経験を得た自分が、良き変貌者にならないわけがないではないか。

この度、「恥の上塗り文庫」から出版されました、随筆「限界峠を超えて」を通し、

皆様に、私の人生の一端に、触れていただく機会を得ました。

この本は、今から約半世紀前、二十歳になり立ての、まだ青臭い青年が、

ソ連領海上(当時)で経験した、想像を絶するノンフィクションです。

表現力不足が、文面に表れてはいますが、

そこを、

皆様の常識大辞典を引用しながら、最大限の想像力をもって、

解読していただければ幸いに存じます。


*誤字脱字がありましたなら、お許しを…




校正に携わっていただいた

壮瞥町図書ボランティア ポピーの会会員の

鈴木邦子さんと加賀谷良子さんに心より感謝申し上げます。

こんにちは 悉有仏 です

みなさんは蟹工船と聞くとなにを思い浮かべますか。

小林多喜二氏の小説「蟹工船」ですか。

それとも過酷な仕事というイメージですか。

この随筆「限界峠を超えて」は、

いまから(二〇二一年)五一年前の二十歳になってまもない著者の経験談です。

日常も常識も超越した人間極限の生で必要不可欠なのは、

自分をどこまで信じきれるか否かなのです。

そして、今との戦いに打ち勝ち昨日を積み上げていく。

これほど実感できる確かな真実はありません。

「みらい」時間に身を置けないわれわれは、

「いま」と「ここ」の世界に生かされています。

なので「日即是薬妙」。

〝日はなにものにもまさる妙薬なり〟といわれています。

もちろん、薬剤師は自分です。

毒を盛るのも、毒を良薬にするのも…

悉有仏(しつうぶつ)

経験とは  

決して消滅することもなく

決して盗まれることもない

心に

永遠に生き続けていく

不滅のたからなのである

多くのたましいの上にたち

思い出が 遠く小さくなると

記憶の川にながれていく

だが 遺された記憶のかたまりは

朽ち果てず より近く

そして より鮮明となる

あぁ わたしの不滅のたからは

北洋西カムチャツカを築き上げた

多くの熟練の魂と

わたしの未熟な魂が創りあげた

最高傑作品なのである

今も 兎が飛ぶ海に

めくる頁の音がする

         限界峠を超えて  頁 案 内

蟹工船              一  冷蔵庫のマツとボイラー焚きのアブサン  八八

まさしく 蟹工船だ!       八  小便が横に飛ぶ             九七

強い信念は精神を制す!     一五  裁割                 一〇一

稀有な巡り合わせ        二一  タラバ蟹缶詰製造工程         一〇五

函館 北洋基地         二七  ボート!よこ・して・くだ・さ~い!  一一三

日魯漁業 札幌支社       三〇  万箱祝                一一六

出航日決定           三七  一日公表製造数×2+α=日本漁獲数  一二一

母船 協宝丸          四五  タラバ蟹の標本の作り方        一二五

素晴らしいかな             ベコ作り               一二八

カムチャツカ・ジェントルマン       五七   大時化と水鏡                                        一三六

コウカイ            六二  帰港                 一四〇

船内案内            七十  確かな実感              一四五

漁場へ着くまでの…       七五  あとがき               一五九

闇に舞う 二匹の紋白蝶     八十      

さぁ!みなさん

半世紀前の

ソ連領海へいきましょう

西カムチャツカ  蟹工船

協宝丸の世界


2019・12・17

伊達高校の放送部顧問の先生と部員女子生徒2名が来宅

放送部で 蟹工船 を取り上げたいとのことで

お話しとインタビューを受けた。

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