【2010年度 作品】 

作品名    旧壮瞥町役場

 

旧壮瞥町役場

悉有仏

Microsoft Word - と 印

投稿 2012 01  25

Microsoft-Word---HP-1641_thumb

 

 

 

 

 

 

ジオラマ 空想景 

 

【旧壮瞥町役場】

 

 

製作日数:約9ヶ月

寸法:幅60×奥行30(cm)

使用材料 : クラフトバンド 昭和26年12月15日完成プレート同梱。

ケース側面下部にあるトルグスイッチは、建物内の電灯と連動している。

前庭は実風景である。

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

DSCN1765        DSCN1766        DSCN1767

 

 

 

 

 

 

 

DSCN1768        DSCN1769        DSCN1770

 

 

 

 

 

 

DSCN1771        DSCN1773

 

上記写真は町民文化祭展示で撮影した。

 

 

 

 

 

 

 

 

悉有仏の ひとり言・・

 

壮瞥町教育委員会のS氏に、ボッソと言ったのが9ヶ月の創作活動の始まりである。

「壊すのなら、ジオラマにして寄贈しようかな~。」

その独り言から半月ほどして我が家に電話が来た。

「旧役場が、もう少ししたら解体されるそうです。写真を撮るのなら早く撮ったほ

 うがいいですよ。」

古いものがアッというまに壊されていく昨今。 

人の記憶からも徐々に消え去ってしまう。

町の中心的存在であったはずの役場が、いずれその形も、思い出も、 人の口に残る

こともなく絶えていく。

なら、ジオラマを創ろう。

勿論、空想景ではなく実写でつくろう。 決まると行動は早い。

ジオラマ創作はその建物の姿図がなければできない。

旧役場は古く増築、増築の繰り返しで姿図がないという。

次の日から会社帰り、日曜日と現場に足げなく通い詰め、写真をすべての角度から

撮り、写真で解りづらいところはスケッチを描いた。

1月中頃のことだったので、雪で埋もれた土台を、スコップで掘り起こし、写真に

さめた。建物が高くて屋根の形を確認できないまま、旧役場は解体された。

S氏からの電話を受けてから20日ぐらいではなかったか。

次の日から写真とスケッチを頼りに姿図の作成に入った。

姿図がないと創作はできない。

ようやく姿図が完成したのですぐに創作にとりかかる。

順調に創作が進み建物があと屋根だけで完成となったとき、その屋根の形態がいく

ら考えてもわからない。

屋根が建物と合わないのである。

切羽詰りとなり町の専門家に助けをもとめた。

さすがに専門家である、10日も悩み続けた屋根を、1分で解決してくれた。

やっとの思い出、旧役場ができた。

あとの建物は町長が住んでいたという公宅である。

これも解体されていて建物自体がない。

が、しかし職員が残してあった姿図が存在していたので、大助かりであった。

ふたつの建物ができ、次の創作はその立地と木々である。

旧役場の前は今もそうだが、ちょうとした公園になっている。

ジオラマは実写創作していくのである。

また、あらゆる方向から写真を撮った。

もう建物はないけれど、在ると仮定してシャッタ~を押し続けた。

特徴を持っている木、築山などは何枚も角度を変えて撮ったのである。

創作は毎日1時間以内とし土曜日、日曜日に追いあげることにした。

その結果、創作9ヶ月となったのである。

【ジオラマ 空想景 壮瞥町旧役場】は、その秋に開催された町民文化祭で

デビュ~した。

2010年 11月27日 町に寄贈させていただいた。 

いま、ジオラマは地域交流センタ~ 山美湖ホ~ルに置かれている。

 

創作は【未完の妥協】である。

そう、ingの世界なのだと、訪れる人たちに語っていることであろう。

陽がかげり、月が照り、風吹いて、雲が走る。

雨が落ちて、枯葉が舞い、みぞれが冬を語り、雪がいずれ春を呼ぶ。

生きとし生きるものが、四季のingの中で日常を積み上げてゆく。

あなたにもきっと、ジオラマが演出している【ingの世界】風景進行の世界を感

じ取れることでしょう。

 

ジオラマ空想景は、普通見ることの出来ない角度から、風景を眺められると

ころに面白味があるのです。

 

 

 

悉有仏

Microsoft Word - と 印

Microsoft-Word---HP-1641_thumb

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

室 蘭 民 報

2010年 11月27日(土)

 

 

室蘭民報 朝刊に、旧役場庁舎のジオラマ模型を町に寄贈した記事が載った。

下記は、その時の記事を抜粋した文章である。

 

 

壮瞥町久保内在住の会社員、Tさん(61)が、荷造り資材で手芸にも使われる

ラフトバンドで、今年解体された壮瞥町の旧役場庁舎のジオラマ模型を制作し、

町に寄贈した。

模型は幅60センチ、奥行き30センチ。

役場庁舎と前庭、町長公宅を再現し、役場の内部は1階部分のカウンターや職員の

イス、机を並べた。

材料は幅1.5センチ、厚さ1ミリ程度のバンドのみ。

張り合わせたり切り刻んで、屋根や柱、壁、樹木などを表現している。

解体以前から旧庁舎に足げなく通い、スケッチや写真を参考に約9ヶ月をかけて完

成。お気に入りは、役場玄関に置いた1センチほどのスノコ。

「以前役場を訪れたとき、強く印象に残り、どうしても作りたかった」という。

模型を受け取った前教育長は「内部まで実によくできている」と目を細め「町内の

多くの方に見てもらえるよう」と町地域交流センター山美湖のロビーに展示を始め

た。

クラフトバンドは40年ほど前から趣味ではじめたが、ジオラマ「空想景」を20

年前から制作に励むTさんは、

「空想景を見るたび木造の役場庁舎を思い出してくれたらありがたい」

と願っていた。

 

室蘭民報より抜粋

 

 

 

 

壮瞥町旧役場庁舎ジオラマ模型

寄贈式

Microsoft Word - 文書1

向かって左 前教育長 右 悉有仏 
(教育委員長室にて)

2010年 11月22日(月)

写真提供 室蘭民報 

 

悉有仏

Microsoft Word - と 印

Microsoft-Word---HP-1641_thumb

 

 

 

 

 

 

 

壮瞥町章

Microsoft Word - 文書 1_20140202_131504_001

 

 

Microsoft Word - 文書 1_20140202_131939_001

 

 

 

悉有仏

Microsoft Word - と 印

Microsoft-Word---HP-1641_thumb

 

 

 

 

次へ

 

ジオラマ・クラフト 空想景へ 

 

くらふと工房 悉有仏


ジオラマクラフト製作
 

サイト補足

当サイトでは拡大率100%に最適化されております。 Please set up the magnifying power of a browser to 100% at this site.