くらふと工房 悉有仏 〜しつうぶつ〜
~しつうぶつ~ クラフト空想景・PCフリーハンド絵画・詩集
当工房よりご挨拶
かさねきりはり細工
創 作 原 点
RINNKU-shyu
悉有仏こよみ
ジオラマクラフト【空想景】
旧壮瞥町役場
食工房 チロル
蟠岳荘(ばんがくそう)
江別市 K様邸
紫明苑(しめいえん)
Dream house
末永 S様邸
洞爺湖町 S様邸
帆舞船 「マルイ号」「tyromas-go」
壮瞥町 弁景 K様邸
jiorama/小物細工
壮瞥町 文化協会作品
チロマスの愛する空想景
室蘭 N様邸
父へのおくりもの
壮瞥神社御鎮座百年
AMADEUS 2020
文化祭創作品
飾り表札
ジオラマ 新しい試み
PC フリーハンド絵画
PC絵画 少年時代
PC・空想絵画
PC・詩 画
人生に 舞え・・・
想い出ばなし
申し上げ候 !
書 to 絵
写真 to 短歌
波紋の分析
風景のお裾分け…
必読! 随筆 蟹工船
随筆 蟹工船1970 1
随筆 蟹工船1970 2
随筆 蟹工船1970 3
随筆 蟹工船1970 4
随筆 蟹工船1970 5
随筆 蟹工船1970 6
随筆 蟹工船1970 7
随筆 蟹工船1970 8
随筆 蟹工船1970 9
随筆 蟹工船1970 10
随筆 蟹工船1970 11
随筆 蟹工船1970 12
童 話
絵本 雪の夢と鈴の音
天使の使い
小耳泥棒 !
お問合せ!
壮瞥町!
蟠渓 町づくり研究会
壮瞥町議会活動意見交換会
詩集 人生に舞う 一乃巻
詩集 人生に舞う 二乃巻
詩集 人生に舞う 三乃巻
詩集 人生に舞う 四乃巻
詩集 人生に舞う 五之巻
詩集 人生に舞う 六乃巻
詩集 人生に舞う 七乃巻
詩集 人生に舞う 八乃巻
詩集 人生に舞う 九乃巻
商い・基本四柱 Ⅰ
商い・基本四柱 Ⅱ
商い・基本四柱 Ⅲ
商い・基本四柱 Ⅳ
商い・基本四柱 Ⅴ
商い・基本四柱 Ⅵ
心よ!聞きなさい!
ま ね ぶ
読ん得・知っ徳
育成 子ども教室!
ともみ語録集
図書ボランティア ポピーの会
ポピーの会「朗読会」
ひろめ隊
しつうぶつ 絵画集 1
しつうぶつ 絵画集2
詩~超越五十音の世界観
人の道 壱の巻
人の道 弐の巻
人の道 参の巻
法句経をまねぶ
偉大なる悟り
空の理法
釈尊のおしえ
詩 年表 1985~2022
詩 年 表 2023~
基
本 四 柱
Ⅵ
あの道へ
投稿 2014 06 04~
紛 失 の 存 在
「無形の有」の無
新商品のサンプルを提出したら、コテンパンにくさされ、ぼろくそに言われた。
などということを、何度となく耳にしたことがある。
そのサンプルの出来栄えもあろうが、それは制作者の製造能力の表れであり、
その時の創作熱意が作り上げた商品だ。
それを、言葉選ばず、ただただ、コテンパンにくさす。
これなら、次のやる気を引き起こす、原動力にはなれない。
何度もいうが、そのサンプルは、本人の今の創作能力であることを、知るべき
です。そのうえで、製作者の次のレベルUPにつながる、言葉を選びだし、
やる気を起こさせることが、肝要ではなかろうか。
何であれ、創作したその熱意を、認めてあげなければいけない。
そんな悠長なことをしていられるか、という声が聞こえてくるようだ。
でも、いくら急がせても、ネジを巻きあげても、人はタケノコではない。
一夜、一日、一週間、一ヶ月で急激な成長は望めない。
それでも、納得ができない人は、自分の人選の誤りであったと気づくべきだ。
過度に責任だけを押し付けるということは、人間形成の器に、鬱というひびを
入れかねない。私はそのようなひびの入った器を、何度となく見せられてきた。
これから話すはなしは、今の問題とは少し違う。
だが、人選という選択肢ではどうであろうか。
ある日、Z会社が倒産した会社から、そこの工場長を採用した。
物づくりの経験重視の採用であろう。
入社して配属になった部署は、商品開発部であった。
Z社の社員は、その経験を疑うことなく新商品誕生に期待をした。
新商品開発の重責は、並の経験では乗り切っていけないことを、社員全員が、
痛いほど知っていたからである。
この話を聞いた私は、新商品のネタがあるのなら、なぜ前会社が倒産する前に、
新商品を連発で作り販売しなかったのだろうか。
という素朴な疑問を抱いた。
そうしたなら、会社は傾くだけで持ちこたえたかもしれない。
色々な予測が頭のなかで交差するのである。
でも予測は予測でその範囲を超えることがなかった。
勿論、内情も何も知らずに、口だけ開いているに過ぎないのだが。
私は倒産した前工場長の新商品開発能力に、疑問を抱いていた。
まだ、それらしきものなど、見聞きしたことがない。
一度だけ、Z社製品のコピーもどき商品を作ったが、新商品というには、
はるかに遠い商品であった。
長方形の製品を、丸形にしたようなものだ。
皆さんの期待通りの働きであってほしいものである。
紛 失 の 存 在
見失う立場
実は、この倒産した会社で働こうと思い、募集に応じたことがある。
面接のその日、決められた時間内に来て、玄関で呼べ、ど叫べど、ひとつも
返事がなかった。本当に、ここが玄関なのかどうか、不安であった。
面接時間が、だんだんと迫ってきていたからである。
私は、仕方なく無断で玄関をあがり、廊下伝いに歩いた。
廊下の上やら下などを見ながら歩いていると、若い男の人と会った。
事務所はどこでしょうか?と尋ねた。
彼は指を一本立てて、上をさしたのである。
ああっ。ここにも、知的障害労務者がいるンだ、と彼の行動に納得をし、
二階にあがる階段を見つけた。
その階段もそうであったが、そこまで来る廊下の両隅には、大きな綿ゴミが、
そこを通るたびに、かすかに揺れていたのを今でも覚えている。
ここは、そう遠くないうちに、潰れるなあ…。と思いながら、面接場所に
たどり着いた。
私の面接に応じてくれたのは、常務さんで女性であった。
彼女は私の履歴書を見ながら、食品メーカーさんに勤めていたンですか?
それからというもの、彼女は、今のこの会社の置かれている現状を、唐突と
話し始めたのである。
社長との意見の相違。その溝の埋め方。人の使い方。製造管理。数字が示
す製造の在り方。営業業務を持たない、製造工場の在り方、など、たくさん
聞いてきたのである。
それは、私の経験上答えられる質問であった。
勿論、その答えが正解だとは思ってもいない。
それからも、常務さんとは、質疑応答みたいなかたちで交わっていた。
私は常務さんに、面接でこのようなお話しをしていてもいいンですかと、
何度も言った。
彼女は、解っています、でも、もう少し、お話しを聞かせてください、
とても勉強になります。と言いながら、また、口を開いた。
余程、自分の心のなかで、誰かに進むべき道を、手を取り、背を押され、
歩き出したかったのだろうと、ひしひしと私には感じられた。
廊下の両隅に揺れていた綿ゴミが、彼女の心中を表しているようであった。
ここは食品工場であるということが、彼女の心から離れていたように感じた。
当た
り前のことを、極、普通に行うということが、いかほどに難しいことか。
当たり前のことを普通に行うということは、いったいどいうことなのか?
たとえば、
言うことを聞きなさい、といっても聞かない。
嘘をいってはいけません、と言っても嘘をつく。
人を騙してはいけません、といっても騙す。
盗みはダメです、といっても盗む。
喧嘩をしてはいけない、と言っても喧嘩をする。
これは、子供に言い聞かせているのではない。
大人が行っていることなのだ。
当たり前のことを、ごく、極、普通になかなかできない。
これは大変、難しいことなのだと、仏教は説いている。
われわれは、このような動
かしがたい事実のなかで、生かされている。
避けられない試練と思い、前向きに取り組んでいくしかない。
この当たり前に、私は感謝をする。
では、失礼します。
悉有仏でした。
~ 投稿 2014 06 05
知らぬ事に気づいた自分を
褒めたたえてあげよう
何故なら
知らぬ事にさえ知らぬ人が
沢山いるからである
商い・基本四柱 Ⅰ へ
くらふと工房 悉有仏
ジオラマクラフト製作
サイト補足
当サイトでは拡大率100%に最適化されております。 Please set up the magnifying power of a browser to 100% at this site.
▲このページのTOPへ