ジ オ ラ マ 創  作  原  点

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漁    火  

ワード・フリーハンド絵画

Microsoft Word - と 印

投稿 2013 10 15

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クラフト創作誕生

 

 

 

 

私は

1970年 4月、西カムチャツカ 蟹工船 協宝丸 に乗船した。

責航員であるK氏は、当時カムチャツカ歴30数年の大ベテランであった。

そのK氏は、タラバカニの甲羅で宝船を作る名人でもあった。

毎年、日魯漁業の社長から制作依頼が何隻もきていた。

また氏は、当時の梱包材料である紙バンドで船を作っていた。

その船を帆舞船といった。

本当に質素で簡素で弱々しい作りであった。

 

 

帆舞船はプラモデルではない。

パーツを一つひとつ作りながら組み立てていく。

型紙が無い。設計図も無い。制作工程表も無い。

無い無いずくめの、口伝百%の厄介なジオラマであった。

のなかで全体像を考えながらの作業である。

私は陸にあがって試作を何隻も創った。

そうして、鑑賞にたえられる作品へと仕上げた。

 

やがて、 紙バンド製作はその手法を用い、大小模様入り箱物作りとなる。

そして ジオラマ製作 空想景 へと進んだのであった。

 あれから  製作四六年。

いま思えば、K氏と会わなければ、蟹工船に乗船することもなかったろう。

K氏と西カムチャツカ!は、

ジオラマ制作の師匠である。 

 

 

 

 

 

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帆舞船を創ろう。

 

四六年間で帆舞船を四隻製作した。

小樽と釧路に一隻づつ現存している。

あと、二隻は、伊達の食工房 チロルに一隻(2016 4・14未完の妥協)

と、壮瞥町地域交流センター 山美湖 (2015 10 未完の妥協)に展示を

させていただいている。

2015 10 未完の妥協を受けた帆舞船の艫(とも)の三角帆に、

我が家の屋号 丸イ をいれた。

屋号の丸イとは、○ のなかに イ を書く。

その屋号が艫の三角帆で、風を受けてたなびくのだ。

 

艫とは船の後方をいう。

そして、船首に近いところを、表(おもて)というのだ。

 

 

 

 

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ということで

ジオラマ クラフト 帆舞船 は こちらです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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乗船の準備がはじまった。・・

わたしはK氏の後について薄暗い倉庫のなかで、自衛隊色の毛布三枚と、

薄っぺらな枕を支給され、艀(はしけ)の人となった。

沖泊まりの母船「協宝丸」の横っ腹に艀が着いた。

木の葉のように艀が揺れ動く。ガラ、ガラ、ガラっと大きな音をたてながら、

頭上から大きな網が蒸気ウインチの音と共に下りてきた。

その網が甲板まで運んでくれる。K氏とわたしもその網に入った。

またガラ、ガラ、ガラっと上昇し甲板まで運ばれた。

網から降りたわたしは、K氏と共にハッチの階段を下りた。

そこは大きな広場になっていた。

そこは薄暗い殺伐たる現実を表出していた。

茶色と錆び色と黒色で造られた、まさしく加工場の船、工船そのものであった。

 

ノンフイクション物語 蟹工船 協宝丸 より  

 

 

 

蟹工船 協宝丸

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