基 本 四 柱 Ⅲ

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Microsoft Word - と 印

投稿 2014 05 21~

ワ~ド・フリ~ハンド絵画

 

 

基本四柱

岩 盤 の 驚 異 !

 

 

 

商品のロス削減に問う。

 

一商品の製造工程から、ロスを検証してみよう。

ひとつ手を加えると一工程増え、そこにロスが発生し経費がかかる。

なるべく、製品完成まで最短で製造するのが望ましい。

 

あるTV番組で、自動車会社の組み立てコンベアー時間を短縮できたら、

相当な利益が出せるという。

その対策に取り組む、若者を紹介している番組を見たことがある。

私には、秒単位でロスと向かい合っている、その顔が輝いて見えた。

彼は、青森から出稼ぎに来ていた青年を育てて、自分の片腕に仕上げた。

そして彼は、真面目なこの青年を、社員にしてほしいと、上司に頼み約束を

取った。でも、青年は都会と肌が合わず、家族が待つ故郷に帰る決断をする。

彼は、自分の思うようにならない人間関係と、数字の仕組みと絡み合う、

もうひとつの人間関係の難しさを感じていく。

そしてまた、工場に、一日が始まるベルが鳴り響く。

彼は、人間関係が渦巻く数字の大海へと向かう。ロスの贅肉を極限までそぎ落と

し、躍動する利益の数字を見たいものだ。

物造りの精神が、機械のスイッチまで伝わり、工場全体が程よい緊張感に

包まれている。これこそ、物造りであり、人創りの聖域だ。

仕事は何かを得る手段であるという。

では、仕事は何を習得せよといっているのか。

物言わぬ教授がたくさんいる。数字こそ無口の教授である。

確かに売上教授も、利益教授も、ロス教授も無口だ。

とくに、ロス教授の無口は天下無敵だ。みずから口を開くことなどない。

自分で出来事の疑問を感じ取れということだろう。

出来事の道筋にあった、正しい疑問を抱けということである。

正しい疑問を持てるということは、物事を正しく見ているということである。

正しい疑問に出会ったなら、善き相談相手を選び、正しい回答を授けて頂く。

善き相手の選択には、正しい疑問が必要不可欠なのである。

正しい疑問をもてない人は、隣にいる善き相手にさえ気づかない。

また、隣人から良き回答を頂いているのに、それを理解できないでいる。

どうしてそのようなことが起こるかというと、正しい見方ができていないからだ。

そいう人に限って、音を発しないものには反応しないものだ。

目力がないのだ。

視野から得る理解力、想像力、創作力が乏しいからである。

それが、無口で無音の天才先生であったら尚更ではないか。さてZ社だが、製造し

ている商品は、一個約40g、売価で100円である。

製造工程が、あと4つで製品になるという、半製品の工程のところで、

ロスが一日平均40K出ていた。

ロスは機械を動かせば、必ずといっていいほど出る。

それぞれの機械に癖があって、ロスの出方も、多少の違いがあるらしい。

何台機械があっても、その機械が出す基本ロス㎏を、その部署の担当者が、

把握しておかなければならない。当然の責任である。

しかし、このことを聞くと「知らない。」「調べたことがない。」という。

これでは無口の先生も、あっちを向いてしまう。

ではなぜ、調べようとはしないのだろう。

根本的に商品製造は、お金が、商品という姿に、代わっただけなのである。

目の前に流れる商品は、お金である。

商品にならないロスも、お金なのである。

ロスだからこそ、お金、㎏/円、と思わなければならないのである。

私は何度も言った。

製造に関する数字には、必ず最後に、円を付けて読むこと。

数字=円=金である。これを言葉から習慣づけること。

全ての数字=金、である。あなたの円のおもいが、自分の給料であるなら、尚更の

ことである。

先述した通り、お金が欲しいなら、より良い目標を持って、より良い結果に

至らねばならない。

それすらわからないということは、自分の部署の、最低責任は何かということが、

解っていないということだ。

これは、基本四柱が、頭脳のどの部分にも存在していないということだ。

工場からの利益とは、いったい何かを探る目的も無に返ってしまう。

これはいったいどいうことなのだ。

もし、良品質一定商品の製造、という目標を掲げてまい進しているなら、

各部署の教授方も、その熱意をないがしろにしないものである。

 

 

Microsoft-Word---HP-1641

 

 

 

 

 

 

岩 盤 の 驚 異 !

熱意の悔し涙

 

 

いくら、原価安、高利益商品とはいえ、工場のロス垂れ流しはいかなるものか。

この感覚は、どう考えたところで、製造業者には理解されるものではない。

コツコツと、90年もの歳月をかけて、業績を積み上げてきた。

その陰で、諸々のロスも、たいそうな山を築き上げたに違いない。

一日平均40㎏の半製品ロス。いったい個数にしたら、何個分の製品となるのか。

一個の重さは約40g。

(40Kg÷0.04g=1,000個)

となり、一日1,000個分のロスが発生している。

ここで重要なのは、機械そのものが出す基本ロス重量である。

先述した通り調べていないのである。

だから、ここでは機械ロスを0とした数字で見ていただく。

一日1,000個のロスが、一ヶ月続くとすると。

一ヶ月の実働日数22日とし、

(1,000個×22日=22,000個)

となる。これを一年間とすると、

(22,000個×12ヶ月=264,000個)

となる。一個売価が、100円商品である。

(264,000個×100円=26,400,000円)

となる。これを、10年投げていたら、

(26,400,000円×10年=264,000,000円)

解かりやすく漢数字で書いてみる。

(二億六千四百万円)

であり、20年とすると、

(26,400,000円×20年=528,000,000円)

(五億二千八百万円)

となる。

この数字をロス損失から引き上げると、まるまる純利益となる。

そして、Z社には、まだある。「底無しの損失」分があるのだ。

そう、窃盗品損失分だ。計り知れない損失分。

計算不可能な損失が、大きく改革改善の道に横たわっている。

いくら社長が営業にゲキを飛ばし続けても、年間売上げに1億円も上乗せ

なるであろうか。

数字が物言う前に、営業が無口になってしまう。

よもやもすれば、人間形成の器にヒビが入ってしまうおそれもある。どのような見

方をしても、目の前に、円という純利益が、転がっていることだけは事実である。

会社総力を挙げても届かない数字が、白い歯を見せながら、メタボの体を横たえ

て、皆さんの足元を見ている。

私がいま、数字を挙げたのは、商品になる4つ手前の製造工程のロスの話しだ。

原料が商品になるまで、いったい、製造工程は何か所あるのであろうか。

工程は表にできるが、ロスの数字は表にはできない。

ロスの生みの親は、会社が給料を支払している社員であり、職員なのだ。

その人たちが、会社に引きずってきている、日常生活から生まれた数字だ。

責任という、手のひらから漏れた、熱意の悔し涙の数字に違いない。

これは机上の空論だ。と言われても反論などできはしない。

が、しかし、無口の教授たちは、毎日大声で訴えているのは確かである。

あなた、机上の空論×9割=?円

これが、無口の教授たちの求めている、答えかも。ロス削減が低レベルで保たれて

いると、会社にどのような利益を与えるのか。

 

ロス削減が維持できていなければ、会社にどのような損失を与えるのか。

その原因にたどり着くまで、事柄を掘り下げて行ってはどうか。

自分の足元に、とんでもないモノが、転がり込んで来るかも知れません。

 

 

Microsoft-Word---HP-1641

 

 

 

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~  投稿 2014 05 24

 

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